杜の調査隊

マンスプレッディングと私の90分間に及ぶ戦い in 東北新幹線

マンスプレッディングとの戦い

マンスプレッディング、それは男性が電車で足を左右に大聞く広げて座ること。

みなさんも遭遇したことはありますか?

座れる人数が少なくなるし、隣でやられるとスペースが狭くなるし、困っちゃいますよね。

これは、どうにかしてマンスプレッディングを撃退したかった私の戦いの記録です。

※100%実話です。

いつものマンスプレッディングと私

私がよく乗る仙石線は夕方はラッシュというほどではなく、座席は埋まってて立ってる人もまあまあいる程度です。

疲れてるし空いてたら座りたい、そんなときにマンスプレッディングが気になります。

本来は7人掛けと思われる仙石線の座席ですが、

足や腕を横にガバッと広げる「マンスプレッディング」の人がいると、

マンスプレッディング

がーん!!6人とか5人しか座れないじゃーん!!!

力士みたいな巨体の人だったら仕方ないなと思いますが、普通の体格なのに思いっきり足を広げて1.5人分のスペースを占拠するのは何なのか!?

平均的に男性の方が体が大きいし、ゆったり足を広げた方がくつろげるだろうなとは思います。

空いてるときなら良いんですよ。お行儀悪いなとは思うけどね。

でもね…。

今まあまあ混んでるの。足閉じてちょっとどっちかに寄ってくれれば私が座れるの。

足を畳めーっ! そして詰めろーーーっ!!!

と心の中ではののしりますが、私はトラブルになるのがめんどくさい穏健派です。

「詰めてください」と声を掛けたり、無理矢理隙間に入って座ろうとしたりなんて、とてもできません!

もちろんロシアの過激派のように股間に漂白剤をぶっかけるなんてこともしません。

別に座らなくても平気ですよーって顔で黙って座席の前に立ち「金●がかゆくなる呪い」をかけるだけです。

と、そんな感じでいつもの在来線ではマンスプレッディングには基本的にスルーの方針だったのですが、まさか東北新幹線であんなことになるなんて…。

新幹線でまさかのマンスプレッディング!

秀平、襲来

ある日曜の朝、私は東京駅から東北新幹線の始発「やまびこ」41号に乗って仙台に帰ってくるところでした。

やまびこ始発

座席は2人席の通路側です。先に通路側を埋めておいた方が隣に座られにくい…ような気がするので、私はいつも通路側を予約しています。

今のところ隣は空席でラッキー! 爽やかな朝です。

新幹線でマンスプレッディングに遭遇する話

私はノートパソコンを取り出して、メールを返信したりブログを書いたり作業をすることにしました。朝の仕事は気持ちいいですね。

さて、東京駅を出たときはまだ空席だった隣の窓側席ですが、大宮で男性が乗り込んできました。

秀平と私

あんまり顔はじろじろ見てないので若い人なのかおじさんなのかは分かりませんが、スーツではなく白っぽいトレーナーみたいな普段着を着ていました。

上背はそんなになく、ちょっとだけポッチャリして引退後の舞の海さんぐらいなので、以下その男性のことは「秀平」と呼ぶことにします。

※ 舞の海さんと「マンスプレッディング秀平」は無関係です。

まあ、仙台まで誰も乗らなかったらラッキーでしたが、車内はほぼ満席なので隣が埋まるのは仕方ないですね。

通り道をふさいでパソコンをガチャガチャやるのもどうかと思い、私は足下にあったカバンから本を取り出しました。

しかし、この行動がうかつでした。

私が前屈みになっている5秒ほどの隙をつき、秀平は2つのシートの中央にある「共用肘掛け」を奪取していました。

新幹線で肘掛けが取られる 肘掛けが取られる図

ぐぬぬ・・・!

いやまあ、真ん中の肘掛けは私だけではなく秀平にも占有権があるので仕方がありませんね。

それに、私にはまだ通路側の肘掛けが残されています。ここは大人しく譲ろう。

シートにもたれて本を読もうとすると…

奪われる制空権

左腕の左側に違和感があります。

腕がくっついて気まずい人

そう、シートの真ん中に普通に座ると、秀平が共有肘掛けに載せた右腕に接触してしまうのです。

……不快だ。

なんだろう、混んでる電車だったら普通に有り得ることだし、痴漢がさわさわしてくるような感じでもまったくないんですよ。

秀平がナチュラルに国境線を越えてきて、私がちょっと接触した、ただそれだけのことなんです。

でも、なんか嫌だ。

秀平に恨みはないけれど、混んでるならともかく新幹線で、彼氏でもない男子とはくっつきたくないんだ!!!

バッって避けると秀平が変に思うかもしれないから、そーっと上半身を右側に倒して通路側の肘掛けにもたれてみる。

おしりも気持ち通路側に寄っときましょう。

マンスプレッディングから逃げる人

うむ、窮屈だけどこっちの方がまだ快適である。

ところが、ふと見ると…

マンスプレッディングひどくなる

さっきより秀平の右腕・右足がはみ出て来ているではないか!

何でだよー!そこは私の領土だぞ!

機を待つ

やまびこ41号は宇都宮を出たというのに、私はまだ座席の右側に小さくなっていた。

東北新幹線でマンスプレッディング

仙台までこの後1時間もこの体勢はきつい。

かといって、リラックスして秀平と密着するのも不快である。

っていうか、私だってお金出して指定券買ってるのに、こんなに小さくならなきゃなんないのおかしくね?

秀平はのんきにペットボトルのお茶なんか飲んでいる。

悔しい…!!ひじ鉄でも食らわしてやりたい!

ひじ鉄を食らわせる

……いや、待つんだ私。

『キングダム』の王翦将軍は「負ける戦は絶対始めない」って言うじゃないか!

負ける戦は絶対に始めない王翦将軍『キングダム』53巻より模写

そうだ、今暴れたら私が頭おかしい女ってことでTwitterで叩かれたり、河北新報の「声の交差点」に嘆きを投書されたりしちゃう。

圧倒的・・・圧倒的不利っ・・・!

今はまだタイミングじゃない。

絶対に勝てる状況になるまでじっと息をひそめて待つんだ。

新幹線でマンスプレッディングとの戦い

果たして郡山ー福島間を走行中、チャンスはやってきました。

秀平がトイレに立ったのです!!

足を引っ込めてどうぞどうぞと秀平を送り出し、私は一気に打って出ました。

肘掛けの攻防

手始めにシートの真ん中に座り直し、ゆうゆうと陣地を取り戻しました。

シートを取り戻せ

肘掛けは秀平のために残しておいてあげましょう。

しかし、私の気持ちは秀平には届きませんでした。

あろうことか秀平は、肘掛けに腕を置いて私の左腕に密着させてきたのです!!

なんだろう、この感じ…?

そうだ、大学生のとき付き合ってた彼氏のWくんと初めて映画館デートに行ったときだ。

当日急に呼び出されて、頑張っておめかししてチャリをぶっ飛ばして行ったのに「遅い!もう始まっちゃうよ」って会うなりブチ切れてたよね。

は…?って思って、席1個空けて座ったんだ。

したっけ詰めてきて、手を握るでもなく微妙に腕をくっつけてきたじゃろ。


※W氏と見てきた映画。ナタリー・ポートマンが全部脱いでた。

そう。あのときと同じように…不快だー!!

いや、同じにしたらW氏に失礼だ。別に好きでもない赤の他人の秀平とくっつくのはなおさら不快だー!!

しかし、ここで一歩でも引いたら二度と領土は取り返せません。

秀平は空間があるなら広々と使おうと思ってるに違いないんだ。

でも、秀平だって人の心は持っているはず。私みたいな知らんオバハンとくっついてるのは不快に思うんじゃないか?

こうなりゃ根比べだ。

我らの国(スペース)を絶対に守りきるぞ!

マンスプレッディングを防御する人
ウオオオオオオ!!

秀平軍の顛末

私の左腕と秀平の右腕は何分くっついていたでしょうか。

いや、実際に計ったら何十秒だったかもしれませんが、永遠のように感じられました。

しかし、ついにその時はやってきました。

「ふー」

秀平は、小さくため息をつくとシートから背中を浮かせて前のめりになりました。

マンスプレッディングに勝利

秀平軍、共有肘掛けより完全撤退。

その体勢でスマホをいじっています。

相変わらず横にはみ出していますが、前後の位置関係が違うためこれで接触はしません。

か、勝った…。

その後約30分間は快適に座って仙台まで帰ってきました。

マンスプレッディングに勝利

というわけで、マンスプレッディングに対抗するには相手が密着してくる不快さをガマンし一歩も引かないことですね。

でも、秀平が悪いんじゃないよ。

山びこの普通車が狭いのが悪いんでもないよ。

グリーン車代をケチった、オレのミスだぁーーーーー!

ごめんね、秀平、そしてやまびこ41号。次はグリーン車で、お互いちょっと離れて座ろ!

でも仙石線で足広げてチューハイ飲んでるオッサンは金●がかゆくなれ。

以上、仙台からのレポートでした。